ITストラテジストの過去問を解説!令和4年度(2022年度)春期 午前2(問7)

ソフトウェア技術
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令和4年度ITストラテジスト試験の過去問解説連載です。
この記事では午前2 第7問を解説します。

問7:マーケティング手法に関する問題

インバウンドマーケティングの説明はどれか。

ア 映画、テレビ、ゲーム画面などに商品や企業ロゴなどを登場させ、見ている人にさりげなくアピールするマーケティング
イ 企業が、顧客ではなく自社の従業員に対して行うマーケティング
ウ 市場全体を均質的な存在とみなし、大規模なプロモーション活動によって目標の達成を目指すマーケティング
エ 自ら主体的に情報を探しに来る顧客に対して、自社の商品・サービスに興味を持つコンテンツを作成し、情報発信し続けるマーケティング



解説

ア 

映画やテレビ番組、ゲーム内に実在の商品や企業を登場させる手法は、プロダクトプレイスメント(Product Placement)です。
アメリカでは1940年代頃から存在していると言われています。コンテンツ内に埋め込まれて一体化し、アドブロックやスキップができないことから注目を集めています。

イ 

自社従業員へのマーケティングは、インターナルマーケティング(Internal Marketing)です。
従業員の満足度を高める施策として実施されます。意欲的でかつ不満の蓄積が少ない従業員が活躍することで、よりよい製品やサービスを開発し顧客満足を向上させ、業績を高めることを狙います。

ウ 

属性による顧客の分類を行わない画一的なプロモーション活動はマスマーケティング(Mass Marketing)です。
不特定多数の顧客を対象とするので、大量生産・大量販売/消費を前提とした製品やサービスのプロモーションに向いています。

エ 

ユーザ側に自社や自社製品・サービスを見つけてもらい、それをきっかけに顧客になってもらうために情報発信をする手法は、インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)です。


従来の広告手法はチラシ、マスコミのCM、DM、営業電話など、売り手側が買い手側の時間や注目を奪う形で行われており(Interruption Marketing)、広告への信用が落ちるという課題がありました。
一方インバウンドマーケティングでは、自社製品に興味を持った顧客が自発的に楽しめるコンテンツを提供しておき、良好な関係を築くことで優良顧客へと成長することを促します。

正解は エ です

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