ITストラテジストの過去問を解く!平成27年度(2015年度)秋期 午前2(問4〜問7)

ソフトウェア技術
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はじめに

2015年度(平成27年度)の過去問を説いて勉強するエントリ第2弾です。

過去の関連エントリはこちら。

今日の問題

出典:平成27年度 秋期 ITストラテジスト試験(ST) 午前2 問4〜問7

IPAの過去問ページで原本を参照できます。

問4:共通フレームに関する問題

共通フレームによれば、システム化計画の立案において、システム化機能を整理し、情報と処理の流れを明確にするために実施する作業はどれか。

ア 機能要件の定義
イ 業務運用手順の文書化
ウ 業務モデルの作成
エ システム方式の確立

解説:ポイント

正解は ウ です

共通フレームとは、IPA(情報処理推進機構)が公開しているソフトウェアのライフサイクルにかかわるさまざまな作業内容やその過程、用語を定めてまとめたものです。概要を解説したスライド資料がIPAから公開されています。(80ページ以上ありますが・・・)

この中でシステム化計画の立案とは、システムに求めるあるべき姿や形を定めることです。これを踏まえて選択肢を吟味します。

ア:機能要件の定義とは、システムに求める機能を定めることです。機能とは「できること」に言い換えるとわかりやすいです。(利用者一覧出力機能、アラート発報機能 等)

イ:業務運用手順の文書化とは、具体的な作業手順や操作方法をドキュメントに明文化することです。操作マニュアルや社内規則が該当します。

ウ:業務モデルの作成とは、システムの機能を明らかにし、どのようなデータがどのような処理によってどのような順序で取り扱われるかを定めることです。よって正解です。

エ:システム方式の確立とは、システムを実現するために製品や開発するソフトウェアをどのように組み合わせればよいかを定めることです。

問5:投資対効果に関する問題

IT投資案件Xの5年間の投資効果をNPVで評価する場合の算出式はどうか。

012345
キャッシュイン10090806050
キャッシュアウト200
IT投資案件X (割引率:2.5%)

解説:ポイント

正解は ウ です

Net Present Value(NPV)とは正味現在価値とも呼ばれ、投資によって得られる利益を評価するための指標です。この値が大きいほど投資の効果は大きいといえます。

具体的には、投資対象の事業とプロジェクトが生み出すキャッシュフローの現在の総和によって求めます。将来のことは不確定なので、その分を割引率として分母に足し合わせる形で計算に反映します。

したがって、キャッシュアウトが -200、1年目の効果が 100÷(1 + 0.0025)、2年目の利益が 90÷(1+0.0025)^2 となる ウ が正解です。



問6:アンゾフの成長マトリクスに関する問題

アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。

ア 外部環境と内部環境の観点から、強み、弱み、機会、脅威という四つの要因について情報を整理し、企業を取り巻く環境を分析する手法である。
イ 企業のビジョンと戦略を実現するために、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長という四つの観点から事業活動を検討し、アクションプランまで具体化していくマネジメント手法である。
ウ 事業を、市場浸透、市場拡大、製品開発、多角化という四つのタイプに分類し、事業の方向性を分析する手法である。
エ 製品を、導入期、成長期、成熟期、衰退期という四つの段階に分類し、企業にとって最適な戦略を分析する手法である。

ポイント:分類する観点は?マトリクスの目的は?

正解は ウ です。

ア:強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の観点で分類し、企業を取り巻く環境を分析することを狙っているので、アはSWOT分析の説明です。

イ:企業のビジョンや戦略から具体的なアクション(行動)にまで落とし込むことを目標にしているので、Balanced Scorecard(バランス・スコアカード、バランストスコアカード)の説明です。

ウ:市場と製品の観点で分類し、事業戦略の方向性(既存製品を新しい市場に投入する、既存の製品と市場でシェアを伸ばす、新規製品を既存市場に投入する、別事業に参入して多角化経営をする)を見極めているので、アンゾフの成長マトリクスです。

エ:製品をライフサイクルの観点で分類し、製品の戦略を検討するので、製品ライフサイクル分析の手法です。一般にそれぞれのライフサイクルは次のような状態であるといわれています。

・導入期は市場規模が小さく、利益が出にくい状態です。
・成長期は市場が伸びており、売り上げ拡大が期待できます。
・成熟期は市場が最大規模に達し競争が最も激しい(レッドオーシャン)ですが、拡大した売り上げを維持して原価を低減できれば、莫大な利益が期待できます。
・衰退期は市場が縮小しており、撤退モードになるでしょう。

問7:バリューチェーンに関する問題

バリューチェーンは、付加価値を生み出す事業活動を五つの主活動と四つの支援活動に分類する。支援活動に該当するものはどれか。

ア 技術開発
イ 購買物流
ウ サービス
エ 製造

解説:バリューチェーンの主活動と支援活動

正解は ア です。

バリューチェーンでは、事業活動を次のように分類します。

主活動支援活動
購買物流
製造オペレーション
出荷物流
マーケティングと販売
サービス
人的資源管理
技術開発
調達活動
全般管理

よって正解は ア です。

今日はここまで!次の問題はこちらから!

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