ITストラテジストの過去問を解く!令和3年度(2021年度)春期 午前2(問3)

ソフトウェア技術
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令和3年度ITストラテジスト試験の過去問解説連載です。
この記事では午前2 第3問を解説します。

問3:ITポートフォリオ(管理)に関する問題

IT投資ポートフォリオにおいて、情報化投資の対象を、戦略、情報、トランザクション、インフラの四つのカテゴリに分類した場合、トランザクションカテゴリに対する直接の目的はどれか。

ア 管理品質向上のために、マネジメント、レポーティング、分析などを支援する
イ 市場における競争優位やポジショニングを獲得する。
ウ 複数のアプリケーションソフトウェアによって共有される基盤部分を提供する。
エ ルーチン化された業務のコスト削減や処理効率向上を図る。
 



 

解説

IT投資ポートフォリオ(管理)とは、企業がITに投資をする際に投資対象の特徴や種類によって分類した上で効果を分析し、投資の配分を決める手法です。

投資対象を「戦略「情報」「トランザクション」「インフラ」の4つに分類するやり方はMITモデルと呼ばれます。「業績評価参照モデル(PRM)を用いたITポートフォリオモデル」(※)では、MITモデルのカテゴリは次のように定義されています。

  • 戦略:市場における競争優位性やポジショニング獲得を目的とした投資
  • 情報:より質の高い管理を行うことを目的とした、会計、マネジメント管理、レポーティング、コミュニケーション、分析等を支援するための情報提供に関連する投資
  • トランザクション:注文処理などルーチン化された業務のコスト削減や処理効率の向上を目的とした投資
  • インフラ:複数のアプリケーションによって共有される基盤部分を提供するための投資

質向上のための投資なので、「情報」カテゴリの説明です。

競争優位性やポジショニングをめざすのは「戦略」カテゴリの説明です。

基盤部分の提供をするのは「インフラ」カテゴリの説明です。

ルーチン化された業務のコスト削減、効率向上をするのは「トランザクション」カテゴリの説明です。

 

正解は エ です

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(※)経済産業省が2005年に策定したITポートフォリオに関する活用ガイドです。

本設問は、平成30年秋期応用情報処理技術者試験の午前で出題されているものと同様な問題です。

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