ITストラテジストの過去問を解説!令和3年度(2021年度)春期 午前2(問19)

ソフトウェア技術
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令和3年度ITストラテジスト試験の過去問解説連載です。
この記事では午前2 第19問を解説します。

 

問19:調査手法に関する問題

将来の科学技術の進歩の予測などについて、専門家などに対するアンケートを実施し、その結果をその都度回答者にフィードバックすることによって、ばらばらの予測を図のように収束させる方法はどれか。

ア ゴードン法
イ デルファイ法
ウ ミニマックス法
エ モンテカルロ法
 



 

解説

ゴードン法はブレインストーミングの手法のひとつです。

通常ブレインストーミングでは、設定されたあるテーマ(目的)を達成、解決できるアイデアを出し合います。
一方ゴードン法ではテーマを設定したら、そのテーマをより抽象化したテーマを設定します。ブレインストーミング参加者には抽象化したテーマだけを伝え、ブレインストーミングを実施します。これによって、より幅広い領域のアイデアや議論をすることが期待できます。

デルファイ法は専門家や有識者を対象としてアンケートを反復的に実施し、経験則や意見を集約して収束させる手法です。

アンケート結果を統計的に集約し、その結果を添付して再度同じアンケートを実施して再考を求めます。匿名で管理された統計的フィードバックを与えることで、発言力の大きな人の影響力やテーマと関連の薄い意見を極力排除することができます。
意見の集約には中央値と四分位範囲を用いることが多いです。

ミニマックス法は、ミニマックス検索とも呼ばれ、自分の損害が最小となる(相手の損害が最大となる)選択肢をとるためのアルゴリズムです。オセロや将棋などのゲームがよく題材に用いられます。

モンテカルロ法は乱数を用いて試行を繰り返して近似値(近似解)を求める数値計算手法です。
確率的に発生する事象をシミュレーションしたり、その事象の発生確率を規定できるときに適用できる手法です。

正解は イ (デルファイ法)です

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