令和3年度ITストラテジスト試験の過去問解説連載です。
この記事では午前2 第11問を解説します。
問11:マーケティング戦略に関する問題
マーケティング戦略の策定プロセスを幾つかのブロックに分けて順番に並べたとき、図のdに入るものはどれか。 ただし、ア~エはa~dのいずれかに入るものとする。
ア 環境分析
イ マーケティングミックス決定
ウ ターゲット特定
エ 市場細分化
イ マーケティングミックス決定
ウ ターゲット特定
エ 市場細分化
解説:マーケティング戦略
マーケティング戦略とは、どのようにして顧客へ自社商品を提供してゆくかを考えて決めることです。簡単にいうと、誰に、何を(商品・サービスだけではなくどのような価値を)、どのようにして、いくら位で提供するかを決めることと言えます。そのためにも、市場、顧客、自社の立場等は分析して把握しておく必要があります。
一般に次のような手順でマーケティング戦略を立てます。
ア
環境分析は、市場調査(マーケティングリサーチ)とも呼び、次のような情報(客観的事実)を収集します。
- どのような消費者が
- どのくらいの規模で存在して
- 自社の(売ろうとしている)商品をどのように見ているか
イ
マーケティングミックスとは、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)した結果を、企業側がコントロールできる要素である4Pに組み合わせてゆくことです。4Pとは、次の要素のことです。
- Product:売ろうとしているのはどのような商品やサービスか
- Price:いくらで売るのか
- Place:どこで売るのか(流通はどうするのか)
- Promotion:売ろうとしている商品をどのように顧客に知ってもらうのか
ウ
ターゲット特定はターゲティングと呼び、セグメンテーションによって分類されたグループにのうちどのセグメンテーションをターゲットにするかを決めます。自社の商品との親和性や、グループの規模や購買力から優先順位を決めてゆきます。
エ
市場細分化はセグメンテーションと呼び、ある観点(セグメント変数)で分類することです。前の問題がちょうど消費者市場のセグメント変数に関する問題なので、具体的な変数は何だったか見直してみましょう。
実行の直前にあり、またSTP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)のあとにある手順なので、マーケティングミックスが正解と導けます。
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