令和3年度ITストラテジスト試験の過去問解説連載です。
この記事では午前2 第20問を解説します。
問20:生産に関する問題
合格となるべきロットが、抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。
ア 合格品質水準
イ 消費者危険
ウ 生産者危険
エ 有意水準
イ 消費者危険
ウ 生産者危険
エ 有意水準
解説
ア 合格品質水準
合格品質水準(Acceptable Quality Limit)とは、主に生産ラインの抜取検査で用いられる合格水準のことで、平均して合格と考えられる最低限の品質水準を示したものです。通常生産ロットごとにサンプル数を定め、抜取検査を実施し、AQLとの誤差を評価します。
ただしAQL0.0%を保証した場合には、全数検査をしなければなりません。
イ 消費者危険
消費者危険とは、生産ラインの抜取検査位おいて、本来不合格としなけらばならないものを合格としてしまう確率のことです。不良品が消費者の手に渡れば、消費者が不利益を被るリスクがあるためこのように呼ばれます。
ウ 生産者危険
生産者危険とは、生産ラインの抜取検査において、本来合格としてよいものを不合格としてしまう確率のことです。生産者が利益を得る機会を損失してしまうリスクがあるためこのように呼ばれます。
エ 有意水準
有意水準とは、統計上、ある事象が発生する確率が偶然とは考えにくいと判断するための基準となる確率のことです。偶然とは考えにくい、のことを有意であるといいます。
有意水準は0.05(5%)に設定されることが多く、これは「5%以下の確率で発生する事象は、稀にしか発生しないものなので、偶然発生したものとはないものとする」という意味になります。
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