令和3年度ITストラテジスト試験の過去問解説連載です。
この記事では午前2 第10問を解説します。
問10:消費者市場分析のセグメント変数に関する問題
市場を消費者特性でセグメント化する際に、基準となる変数を、地理的変数、人口統計的変数、心理的変数、行動的変数に分類するとき、人口統計的変数に分類されるものはどれか。
ア 社交性などの性格
イ 職業
ウ 人口密度
エ 製品の使用割合
イ 職業
ウ 人口密度
エ 製品の使用割合
解説
消費者市場をセグメント化して分析する観点としてよく知られているものとして、次の4点があります。この観点のことをセグメント(セグメンテーション)変数と呼びます。
- 地理的変数
文字通り地理的な要素のことです。国内か国外か、どの地方か、どの都道府県・市町村を対象としているのかを考えるときに活用できます。オンラインビジネスでは必ずしも設定の必要はありません。 - 人口動態変数
年齢や性別、所得、職業など、どのような人なのか(属性)をあらわす要素です。単価の高い商品を扱う場合には所得や職業が重視され、不動産事業では家族構成なども重要な指標として活用されることがあります。 - 心理的変数
その人の趣味やライフスタイル、価値観など内面的な要素です。「安心・安全」を売りにする商品はどのような価値観を持つ人に受け入れられやすいかを考えるときに活用できます。 - 行動変数
購買行動やそのパターンのほか、商品知識などの要素をあらわします。例えば、車や白物家電は頻繁に買うものではありません。一方で食料品は毎週買いに行く人は大勢います。商品によって購買行動は異なるため、それに合わせた広告宣伝を考えるときに活用できます。
ここで上げたのは消費者市場の変数ですが、エンタープライズ(B to B)市場ではこれ以外にも変数が加わることがあります。
ア
性格は心理的変数です。
イ
職業は人口統計的変数です。
ウ
人口密度は地理的変数です。
エ
製品の使用割合は行動的変数です。
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類似の問題が平成27年度(2015年度)秋期 午前2 問9で出題されています。
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