令和3年度ITストラテジスト試験の過去問解説連載です。
この記事では午前2 第12問を解説します。
問12:マーケティング調査に関する問題
マーケティング調査におけるエスノグラフィーの活用事例はどれか。
ア 業界誌や業界新聞、調査会社の売れ筋ランキングなどから消費者の動向を探る。
イ 広告の一部に資料請求の項目を入れておき、それを照会してきた人数を調べる。
ウ 消費行動の現場で観察やインタビューを行い、気付かなかった需要を発掘する。
エ 同等の条件下で複数パターンの見出しを広告として表示し、反応の違いを測る。
イ 広告の一部に資料請求の項目を入れておき、それを照会してきた人数を調べる。
ウ 消費行動の現場で観察やインタビューを行い、気付かなかった需要を発掘する。
エ 同等の条件下で複数パターンの見出しを広告として表示し、反応の違いを測る。
解説:エスノグラフィー
エスノグラフィーとは、民俗学や文化人類学で用いられるフィールドワークによる行動観察を主とする調査手法です。
具体的には、観察対象と行動を共にして調査します。これを参与観察と呼びます。
ア
二次分析の活用事例です。二次分析とは二次データを用いた分析のことです。
一次データとはその調査や研究のために対象から抽出したデータのことです。
二次データとは他の調査で得られたデータのことです。調査会社のような他組織から提供されるデータを外部データと区別して呼ぶことがあります。
イ
ベリードオファーの活用事例です。これは広告の効果測定を行う手法です。
広告の目立たない部分に資料請求を載せておくことで、じっくりと隅々まで広告を見ている人の割合を調べることができます。
ウ
消費現場で消費者の観察を行っているので、エスノグラフィの活用事例です。
エ
スプリットランテストの活用事例です。A/Bテストと呼ばれることもあります。
これは広告の効果測定手法です。
例えば、新聞や雑誌の同じページの同じ広告枠に、数種類の異なる広告を掲載して反応の違いを見ることがあります。最近ではWEBでも用いられるようになりました。
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