ITストラテジストの過去問を解く!平成27年度(2015年度)秋期 午前2(問13〜問17)

ソフトウェア技術
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はじめに

2015年度(平成27年度)の過去問を説いて勉強するエントリ第4弾です。

過去の関連エントリはこちら。

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今日の問題

出典:平成27年度 秋期 ITストラテジスト試験(ST) 午前2 問13〜問17

IPAの過去問ページで原本を参照できます。

問13:マクロ分析手法に関する問題

企業が実施するマクロ環境分析のうち、PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。

ア 購買決定者の年齢層や社会的なポジション、購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し、自社の製品の市場投入方法を決定する。
イ 自社の製品市場に参入してくると見込まれる、別市場の企業の動向を把握し、新製品の開発を決定する。
ウ 自社の販売力、生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し、新しく進出する市場分野を決定する。
エ 法規制、景気動向、流行の推移や新技術の状況を把握し、自社の製品改善方針を決定する。

解説:PEST分析

正解は エ です

マクロ環境分析とは、企業が自社に影響のある外的要因(自社で制御ができない要素)を分析するときに使うマーケティング手法のひとつです。なかでも、政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの観点で分析することをPEST分析と呼ぶことがあります。

  • 政治(Politics):政治情勢のほか法制度を含みます
  • 経済(Economy):為替、株価、金利など経済面に影響のある要素
  • 社会(Society):人口動態や宗教など社会情勢に影響ある要素
  • 技術(Technology):新しい科学技術・特許発明や研究開発活動を含みます

問14:知識創造モデルに関する問題

知識創造プロセス(SECIモデル)において、表出化に該当するものはどれか。

ア 顧客への対応の仕方を、業種別にマニュアル化する。
イ 顧客を訪問し、要望についてのヒアリングを行う。
ウ 製品操作マニュアルと業務マニュアルから、運用マニュアルを作成する。
エ マニュアルに記載された方法を実践し、スキルを習得する。

ポイント:職人技を機械化するプロセス

正解は ア です

知識創出プロセス SECI(セキ)モデルとは、暗黙知を形式化・体系化し、そのプロセス/手法を身に着けることで新たな暗黙知を体系化して活用できるというサイクルです。大雑把なたとえですが、製造業だと、職人技を文章に書き起こせるほどに明確に整え、それらを組み合わせて活用して機械化する、というプロセスが当てはまるでしょうか。

このモデルには4つのプロセスが定められています。

  • 共同化(Socialization):体験を共有することである人が持つ暗黙知を別の人の暗黙知として伝達
  • 表出化(Externalization):暗黙知を文章やマニュアルに書き起こして形式化
  • 連結化(Combination):形式化した知識同士を組み合わせて体系化
  • 内面化(Internalization):共同化から連結化までのプロセスにかかわったことで新たな暗黙知が蓄積



ア:対応方法という知識をマニュアルに書き起こすので、表出化です。
イ:まだ形式化されていない情報や知識を得るので、共同化です。
ウ:既存のマニュアルを組み合わせて新しいマニュアルを作成するので、連結化です。
エ:スキルの習得なので、内面化です。

問15:産学官共同研究に関する問題

企業と大学との共同研究に関する記述として、適切なものはどれか。

ア 企業のニーズを受け入れて共同研究を実施するための機関として、各大学にTLO(Technical Licensing Organization)が設置されている。
イ 共同研究で得られた成果を特許出願する場合、研究に参加した企業、大学などの法人を発明者とする。
ウ 共同研究に必要な経費を企業がすべて負担した場合でも、実際の研究は大学の教職員と企業の研究者が対等の立場で行う。
エ 国立大学法人が共同研究を行う場合、その研究に必要な費用は全て国が負担しなければならない。

解説

正解は ウ です。

産学連携というキーワードでよく見る過去問の一つではないでしょうか。

企業であっても大学であっても、研究プロジェクトに参加した一員として平等に処遇を受けるのが原則と思っておいてよいでしょう。

問16:WEBインタフェースに関する問題

ebXMLを説明したものはどれか。

ア XML文書をベースとしたメッセージをHTTPなどのプロトコルで交換することによって、他のコンピュータ上のオブジェクトにアクセスするための仕様である。
イ XMLを応用したもので、インターネット上のディレクトリ(登録簿)にWebサービスを登録し、検索可能とするための仕様である。
ウ XMLを用いたWebサービス間の通信プロトコルやビジネスプロセスの記述方法、取引情報のフォーマットなどを定義する一連の仕様である。
エ プログラムからWebサービスを呼び出す際に必要なインタフェース情報を、XML形式の言語で記述するための仕様である。

解説:electric business XML

正解は ウ です。

ebXMLとはelectric business XML(eXtensible Markup Language)のことで、インターネット上での商取引に関する標準規格・仕様のことです。文字の通りデータ形式にはXMLを採用しています。

共通的な仕組みを用いることで、異なる企業のサービスであっても同様なインタフェースで利用できるというメリットがあります。

ア:他のコンピュータのオブジェクトにプロトコル変換を用いてアクセスをするので、SOAP(Simple Object Access Protocol)のことです。
イ:WEBサービスを検索可能とする仕組みなので、UDDI(Universal Description, Discovery and Integration)のことです。ちなみにUDDIの利用にはSOAPを活用します。
ウ:XMLを用いてWEB上の商取引を定義するものなので、ebXMLです。
エ:WEBサービスのインタフェース情報を記述するものなので、WSDL(Web Service Description Language)です。

問17:WEB広告に関する問題

インターネットにおける広告形態のうち、インプレッション保証型広告の説明はどれか。

ア あらかじめ決められたキーワードを利用者が検索エンジンに入力した際に表示される広告
イ 掲載した広告を見た利用者が、その広告をクリックした上で、掲載者の意図に沿った行動を起こした場合に、掲載料を支払う広告
ウ 契約した表示回数に達するまで掲載を続ける広告
エ ポータルサイトのトップページや特集ページなどに一定期間掲載する広告

解説:インプレッションとは広告の表示回数のこと

正解は ウ です。

インプレッションとは表示回数のことです。つまり表示回数を契約で定めておき、その回数分をWEB画面上などに表示する方式の広告のことです。

ア:リスティング広告のことです。検索連動広告、PPC(Pay Per Click)とも呼ばれることがあり、広告がクリックされると費用が発生することが多いです。
イ:インタレストマッチ広告のことです。ユーザの興味関心に連動させることから、興味関心連動広告とも呼びます。
ウ:インプレッション保証型広告のことです。ページビュー(PV)保証広告などとも呼ぶことがあります。
エ:バナー広告のことです。ディスプレイ広告とも呼ぶことがあります。

今日はここまで!

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