Unixのジョークコマンド sl
Unixでジョークコマンドとしてよく知られるコマンドラインに sl があります。
このコマンドを実行すると、ターミナルをSL(蒸気機関車)が走り抜けるようなアスキーアートベースのアニメーションが再生されるものです。
ソフトウェア技術者を長くやっていると、ディレクトリ/ファイルの一覧を出力する ls を入力したつもりが sl と入力してしまう、ということはかなりよくあります。
そのようなケースに対して、同じ間違いを繰り返さないための戒めとして開発されたという説もあります。
初期状態だとインストールされていないかもしれません。Debian系ではapt、RedHat系ではyumを使ってインストールするとよいでしょう。
LinuxだけでなくMacでもslコマンドは提供されています(工場出荷状態ではインストールされていませんが)。まずはbrewでインストールを試みるとよいでしょう。
aptやyum、brewについてはパッケージ管理システムとして別なエントリを書こうと思います。
Macの小ネタコマンドライン
音声読み上げをさせる say コマンド
say は続けて打ち込んだ語句や文章を音声で読み上げるコマンドです。
say "Viktor Laboratory"
英語であればまあまあ綺麗に読み上げてくれます。ローマ字だと・・・日本語ではないですね。。。
macOS Catalinaでは、この音声はデフォルトではSiriとおなじ音声です。
sayコマンドにはいまのところhelpオプションは提供されていません。オプション一覧や文法をみたいときはmanコマンドを使います。
何に使うのかと聞かれると難しいですが、アクセシビリティ機能のひとつと考えるのが自然です。Windowsに比べて割と充実していると言われています。
たとえば、Alt + Ctrl + Del を同時入力するには両手を自由に使える必要がありますが、Macでは標準でこのような入力を求めることはありません。
(ちなみにこの3キー同時入力の開発者は後年、これは失敗だったと語っています。)
アプリケーションを開く open コマンド
open は新しいファイルなどを開くことに特化したコマンドです。
たとえば次のコマンドでは sample.txt をテキストエディタで開きます。
open sample.txt
オプションを使うと、開くアプリケーションを指定することもできます。
意味があるかどうかは別として、Safariでテキストを開きます。
open -a Safari sample.txt
URLを指定するとデフォルトのWEBブラウザでそのページを開きます。
open https://viktor-lab.com/
アプリケーション(WEBブラウザ)を指定することもできます。
open -a "Google Chrome" https://viktor-lab.com/
Chromeでこのサイトを開くことができました。
何に使うのかと聞かれると、Apple Scriptでのファイル入出力で使うことができます。
Mac専用アプリケーションであれば、Linuxのシェルのように運用することも可能です。
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